どこでもドアホンの親機(VL-MW150K)のボタンを修理してみよう – Panasonic VL-SW150K
スイッチを押す部分
親機の「通話」と「終了」のボタンはこのような構造で、親機のカバーにあるボタンを押すと内側の十字の部分が基板上のスイッチを押す仕組みです。
今回は「終了」ボタンなので分解はこれで終わりですが、上の段のボタンにアクセスする時は残った基板も取り外します。
押されるスイッチ
物理的なスイッチが基板に取り付けられており、先ほどのプラスチックパーツでスイッチのON/OFFが制御されます。
このスイッチ自体が壊れている場合はお手上げですが、今回はプラパーツの問題だったので何とかなりました。
支点部分が両方破損していました
これではいくらボタンを押しても力が伝わらないわけです。
プラパーツのスイッチ部分はケースと一体成型されており、通常の修理時はカバーのアッセンブリ交換になると思われます。
ボタンの作動にはゴムやスプリングなどは使われておらず、樹脂パーツの弾力のみを使っているので経年劣化で折れてしまうようです。ということでこの手の製品の中古品を購入する時などは気をつけた方が良いと思います。
超強力接着剤とBONDICの共演
本当はカバーのアッセンブリ交換が望ましいですが、とりあえず手持ちのツールで直してみることにします。まずは超強力接着剤で支点部分を接着します。
愛用のウルトラ多用途S・Uプレミアムソフトは完全硬化ではなく固まった後も弾力性を残すので今回の用途にはピッタリだと思います。
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ただ、これだけだとボタンが戻って来ないので反力を持たせる為にBONDICで固めてみました。紫外線で固めたあと、動作を確認してみましたがなかなか良い感じです。
[blogcard url="http://ceruberus.graybalance.com/archives/2018/12/19-150530.php"]
とりあえず直りました
押し心地が少し頼りない気もしますが、とりあえず終了ボタンが再び動作するようになりました。
このドアホンは電話機とワイヤレス接続しており、電話の親機子機でドアホンの応対ができて非常に便利です。両機は2.4GHzで接続しているので1.9GHzを用いる最新のドアホンに交換する場合は電話機も1.9GHz対応品に交換しないといけません。
電話機の方は親機子機とも問題無く使えているのでまだまだ使いたいところです。
ということで、次にボタンが壊れる前にPanasonicの修理センターに行ってカバーを注文してこようと思います。10年以上前の製品なので在庫がまだあればいいのですが……