飯岡津波ひなんタワーに行ってみよう

2019年1月11日

飯岡津波ひなんタワー

東日本大震災で津波の被害が出た地域です 

妻の祖父母の家は旭市飯岡にあり、東日本大震災では大きな被害が出た地域です。震災後は海岸に大きな堤防が新設された他、数カ所に津波ひなんタワーが設置されました。

津波の日

世界津波の日

11月5日は世界津波の日として世界各国で制定されているそうです。何で11月5日なのかは安政元年の大津波の話から来ていると外務省のサイトに書いてありました。

津波ひなんビル

津波ひなんビル

タワー以外にも既存の建物を使って避難用のビルとして指定されているところもあります。ここは旧いいおか荘で今はいいおか潮騒ホテルとして営業しています。

屋上へ続く階段

建物の横に階段が設けられ、津波の際には屋上に避難できるようになっています。完全階段なのでバリアフリー度はゼロです。

津波ひなんビル

小学校もひなんビルとして利用

飯岡小学校は災害時の避難場所として指定されていますが、さらに津波ひなんビルとして校舎の3階以上が設定されています。校庭から見た感じでは外階段らしきものが見当たらず、休日や夜間で昇降口が開いていないときはどうしたら良いのか謎です。

下永井海岸

震災前の海岸

ここは下永井海岸です。震災前は消波ブロックはあるものの、堤防と呼べる高さのものはなかったので見た目はスッキリしていますが津波で大きな被害が出ました。

津波の被害

震災で壊れた歩道

海岸の軟弱な地盤ということもあるのでしょうがガッツリ壊れています。6mクラスの津波がここを超えて住宅地へ押し寄せました。

津波の被害

海沿いはゴッソリ持って行かれました

震災からしばらく経った11月なので瓦礫などは片付けられていますが、海沿いの建物は波で跡形もなく壊れてしまったところもあります。特に壊れた歩道の延長にあるこの辺りはかなり破壊力があったのではないかと思われます。この震災では全壊400棟、半壊350棟を超え、お亡くなりになった方もいらっしゃいます。

津波到達地点の碑

津波到達地点の碑

海岸からかなり奥まで波が来ました。実家も後少しで流されるところでした。

Googleマップで

津波到達地点の碑をGoogleマップ上で表示しています。埋め込んであるのでマップとして機能します。

玉﨑神社の灯籠

地震の揺れの被害も大きかったです

津波だけでなく、震度5強の揺れがあったのでそちらの被害も大きいです。ここは海から近い玉﨑神社ですが灯籠がかなり倒壊したようで、当時その場にいたらものすごい恐怖だったと思います。ちなみに実家は屋根瓦が滑り落ちて修理が大変で、躯体に大きなダメージを受けているので今も直っていない所が多いです。

要注意

判定結果

震災後速やかに被害エリアの判定が行われ、入り口などに判定結果が貼られました。危険な建物はこのように黄色い紙で要注意と貼られています。こういった所は今は更地か立て直しになっています。

震災前

新たな堤防が出来ました

今までのように道路から海が見えなくなりましたが、かなりしっかりした堤防が広範囲に出来ました。

遊歩道

New遊歩道

広くきれいな遊歩道もでき、ジョギングや犬の散歩をしている人の姿も多いです。以前はここがMAXの高さでしたが、さらに堤防の高さがプラスされた感じです。

堤防の上

New堤防

堤防の上も遊歩道に匹敵する広さを持っています。ここに椅子を置いて夕日を眺めたり、夏の花火大会はここで観覧する人も多いです。

堤防

堤防を海側から

段などはなく、こんな感じでフラットな表面です。写真だと分かりにくいですが、実際はここを登ったり降りたりするのは結構大変です。

工事中

まだまだ続く

まだ重機が入って工事が続いているので完成はまだ少し先かと思います。

堤防から津波ひなんタワーを見てみる

堤防から津波ひなんタワーを見てみる

骨組のような建物が津波ひなんタワーです。当時はこのタワーよりずっと奥に波が届いているので、被害の大きさが想像できます。

飯岡津波ひなんタワー

飯岡津波ひなんタワー

遠くから見ただけですが、これと同じタイプが何基かあるようです。駐車場代わりにされている気がしますが、大きさの比較にちょうど良いですね。

ひなんタワーの構造

フレームのみの構造体

波の抵抗を減らす為なのか壁らしきものは存在せず、柱とパイプで構成されており床もメッシュです。防錆の塗装などはされていると思いますが、メタリック感が強い建物です。

ひなんタワー下から

スロープと階段

タワーの下から上を撮影しました。避難用の階段が中心にあり、外側はバリアフリー度を高めるためのスロープになっています。スカートだと危ういですが、津波が来るときにそんなことも言ってられませんね。

360度で

さすがに上には上がれませんが、下からストリートビューを撮影してきましたので、思う存分グルグルやってください。

入り口

入り口

唯一の壁要素となる入り口です。普段はカギが掛かっているので中には入れません。

壊して入れます

非常時にはここから

カギのカバーを引っぱれば取れるとどこかで見たのですが、ここを破って中にアクセスするようになっているみたいです。この辺りは未だに珍走がたくさんいますが、ここを壊さないくらいの分別はあるようです。

大津波警報の訓練メール

エリアメール

先日実家に行ったときに、お義父さんの携帯に大津波警報のメールが何通も届き、この画面だと訓練か分からないので一瞬焦りました。誰か釣られて避難タワーに行ったか見に行きましたが、誰も扉を破っていませんでした。というか私が勘違いして避難してきたように見られて恥ずかしかったです。