Inateck 5ポートUSB3.0 + 内部 19pin 拡張インターフェイスボード KTU3FR-5O2I

USB3.0 ポートの増設用ボード
デスクトップ PC の USB3.0 インターフェイスを増設するための拡張ボードです。

付属品
拡張ボード本体の他にマニュアル類とドライバー ROM 、電源ケーブルとネジがパッケージに含まれています。

拡張ボード
鮮やかな赤いボードと黒いブラケットの組み合わせで、スケルトンのケースなどで使うととても映えるデザインです。
Inateck 社ではロープロファイル対応の 2 ポートの製品などを含め数種類の USB 拡張ボードがラインナップされていますが、今回は外部 5 ポートの USB3.0 インターフェイスと、内部 USB コネクタがレイアウトされた製品を使用することになりました。

5 ポートの USB3.0 端子を増設
このボードにより 5 ポートの USB3.0 端子を増設することが可能です。これで高速な周辺機器を一度に利用することが出来るようになります。

Fresco Logic 社製チップ
USB3.0 のホストコントローラとして Fresco Logic 社の FL1100 が採用されています。日本だとルネサスエレクトロニクス社のコントローラーが多い気がしますので、あまり見ないチップのようですね。

PCI Express x1
マザーボードの PCI Express x1 スロットに装着し、Rev2 のスロットであれば高速な USB3.0 のパフォーマンスを十分に発揮できます。

5Gbps と 2.5Gbps の比較
今回のボードとは直接関係はないのですが、PCI-Express 規格は何世代かありまして、初期の規格でスロットが 5Gbps ではなく 2.5Gbps までの場合、USB3.0 のポートを増設しても SSD などの高速な周辺機器の速度を活かしきれない場合があります。

内部端子
電源のコネクターと内部 USB 用の 19pin 端子が備わっています。電源コネクターは SATA のコネクターです。

電源の接続
こちらのボードには補助電源が必要です。ポート数の少ない USB 増設カードには補助電源なしでも電力負荷の少ない機器を動作させることが出来るものがありますが、こちらは電力供給されないと動作しません。 まぁ、5 ポート&内部端子もあるので電源は必須でしょう。

付属の電源ケーブル
パッケージには二種類の電源ケーブルが付属しており、SATA とペリフェラルどちらの電源にも対応しています。

内部用 19pin
内部用の 19pin のコネクターは PC ケースのフロントパネルに取り付けるカードリーダーや USB ポートに接続したりします。
また、マザーボードに 19pin を持たない PC でもこのボードを使えばフロントパネルに USB3.0 機器を取り付けることが出来ます。

USB3.0 端子に変換
同社の同じ USB 拡張ボードには内部に 2 ポートの USB があるものがありますが、こういった社外品をつけるとこのボードでも同じ事が出来ます。

ReadyBoost 用に
今回セットアップした PC では試していませんが、高速な USB メモリーを装着し ReadyBoost として使うと効果があるかもしれません。

取り付け
コンパクトなサイズのボードなので、他のスロットに干渉することもありません。ケーブルの向きも取り回しのしやすい方向になっています。

取り付け完了
Vostro470 背面です。今回は ZOTAC の GTX660 の下に取り付けました。背面端子になるので、抜き差しの頻度が高い周辺機器を取り付ける場合は延長ケーブルを使った方が楽だと思います。

グリーンのランプ
通電時はグリーンのランプが灯ります。USB3.0 機器ですがブルーでは無くグリーンです。

ドライバー ROM
付属のドライバー ROM でセットアップを行います。公式サイトからもダウンロードできますが、今回は ROM を使ってセットアップしてみます。

ウィザード
ウィザードに従ってセットアップを進めていきます。公式サイトにある最新版がこの ROM にも入っていました。
なお、このバージョンのドライバーで動作が不安定な時などは旧バージョンが公式サイトからダウンロード出来ます、

インストール完了
特にやることもなくインストールは進み、デバイスのセットアップが完了しました。

デバイスマネージャー
Fresco Logic 社のコントローラーがきちんと認識されていますので、セットアップが無事に終了しました。

リンク速度の確認
一応リンク速度を確認してみました。きちんと 5Gbps で動作しているので USB3.0 のパフォーマンスを引き出せることでしょう。

USB メモリーでのベンチ
動作確認を兼ねてベンチマークを取ってみました。まずは USB3.0 のメモリーを使ってマザーボードの USB3.0 と比較してみました。
増設したボードに接続したものはマザーボードより良い数値が出ています。

SSD でのベンチ
次に SSD で測定しました。こちらも増設ボードの方が良い数値を出しています。SATA 接続時は 200MB/s を超える SSD なので USB3.0 だと少し数値が落ちますが、この PC に外付けのドライブを接続して使う場合は最速のインターフェイスになりました。
動画でご紹介
動画にまとめてみました。しばらく使ってみましたが動作も安定しており、とても良い拡張ボードだと思います。5 ポートもの USB3.0 端子が増えたので、外付けのドライブなど各種の周辺機器をつなぎ替える手間が減ったのも嬉しいところです。