Vixen 日食グラス KAGAYA オーロラ & 金環日食観察グラス SUN CATCHER-X II
東京都心では 173 年ぶりに見られます。
2012 年 5 月 21 日の金環日食は日本では 25 年ぶりとなり、東京都心で見られる金環日食としては何と 173 年ぶりだということです。
あと 4 ヶ月以上ありますが、うっかりしていると安全な製品が買えなくなりそうなので今のうちに買っておくことにしました。
こちらは栄光と信頼の総合光学機器メーカー、ビクセン社の日食グラスです。
アマゾンとヨドバシ
アマゾン柄のものはアマゾンでしか買えないのでアマゾンで買いました。もう 1 つはポイントのあったヨドバシで購入しています。
どちらも昨日の午後に注文したのですが、今日の 10 時過ぎに同時に届きました。宅配の業者さんはそれぞれ違うのですが、どちらも驚異的に配達が早いですね。
5 月の金環日食専用モデル?
どちらも同じ冊子の取説が入っています。ほぼ 5 月 21 日専用というビクセン社の並々ならぬ意思を感じます。
アマゾン SUN CATCHER-X II
日食グラスのアマゾンモデルは SUN CATCHER-X II という名称が付いています。
テッカテカですので、観察中に太陽光を反射して他人を攻撃できそうです。
ちなみに SUN CATCHER-X というモデルは 2009 年 7 月の皆既日食用モデルとして販売されていました。
KAGAYA オーロラ
こちらはビクセン社デザインの KAGAYA シリーズの Part1 にある KAGAYA オーロラです。KAGAYA シリーズは Part2 まであり、それぞれ 4 種ずつの素晴らしい絵が描かれたものになっています。
他にも色々なデザインが施された日食グラスが販売されていて、ワンピースとのコラボ日食グラスも販売されています。私は息子と観ていた NHK の「やさいのようせい」柄が欲しいと思ったのですが、値段が少し高く送料もかかるので今回は購入しませんでした。どこかの店頭で見つけたら買います。
ビクセン社では企業のオリジナルデザイングラスの制作も請け負っているらしいので、イベントとかでオリジナルデザインの日食グラスを配布するものいいかもしれませんね。
ワンピースもあるならドラゴンボールのスカウター柄もあるといいですね。あと、ウルトラセブンのウルトラアイみたいなのを作ったら意外と売れるんじゃないでしょうか。
側面
紙製なのでペラペラかと思っていたのですが、プレートの厚みの分の厚紙が挟んであるようでしっかりした造りになっています。
裏側
顔側です。基本的には一緒ですが、アマゾンモデルはアマゾンのロゴの商標がなんとかとか書いてありました。
左下に「日食グラスで見られる天文現象」という項目があり、ここに日付の間違いがあるということで訂正紙が入っていました。
私の勤務先も広告を扱っていて、私もかなり大きなイベントでミスをしたことがあるので何となく現場の混乱が想像できます。担当者様の健康が少し心配だったりします。
取説の冊子
タイトルの上に「日食グラス取扱説明書・天体観察ガイドブック」と書いてあるように、日食グラスの説明や使い方以外にも日食についての大変詳しい解説や 2012 年の惑星の動き、季節の星座などが掲載されています。
ガイドブックはビクセン社とアストロアーツ社・星ナビ編集部の製作です。
天文台やプラネタリウムの案内もあり、千葉は「きぼーる」にあるプラネタリウムがリストにありました。
高品位遮光プレート「ソーラープロテック」
ビクセン社の日食グラスを購入した理由はこの遮光プレートです。
太陽光は想像以上に目にダメージを与えるようで、子どもの頃の思い出にある黒い下敷きやサンバイザーなどでは実はとてもまずい訳です。
こちらの遮光プレートは特殊なアクリル樹脂にアルミをコーティングしたもので、紫外線や赤外線を安全なレベルまでカットしてくれます。
理論上は連続 7 時間の観測が可能らしいのですが、2 〜 3 分で目を休める方が良いとのことです。
5 月が近づくにつれて安全なレベルの製品が品薄になってくると予想されます。くれぐれもインチキな安物で大切な目を傷つけないようにしてください。
ソーラープロテック表面
アルミ蒸着コーティングされた表側は鏡のような鏡面仕上げになっています。汚れや傷が付かないようになるべく触らないようにしておきます。
裏側
こちらは遮光プレートの素材であるアクリルがそのまま見えていると思います。試しに天井の蛍光灯を見てみましたが、当たり前の様に全く見えませんでした。
ストラップ用の穴
グラスの両端に穴があいていて、紐を通すことが出来ます。
使い方
ストラップ用の穴に通した紐で顔に固定するのかと思いましたが、手で持って使う様です。確かに太陽しか見えないのは危ないですからね。
ツバのある帽子をかぶって太陽光が直接目に入らないようにして、熱中症にも気をつけましょう。
金環日食が終わっても
今年は日食グラスが活躍します。私はオーストラリアに行く機会は今のところないので、金星が太陽の前を通り過ぎる日面経過に使いたいと思います。梅雨が心配ですが……
この現象は 243 年に 2 〜 4 回という微妙な数値の割合でしか起こらず、次回は 100 年以上先の 2117 年 12 月 ということで、今回を逃すと次はヴァルハラから見るしかできません。
観察はサイズの関係で肉眼では見えづらいそうですが、金環日食の半月後に起こる全国で観ることが出来る現象なので金環日食が終わっても捨てずにとっておきましょう。
次の日本で見える日食は 2030 年の北海道で見えるものなので、しばらく出番はなさそうです。
天文ソフトのご紹介
冊子の最後にウェブサイトや天文ソフトのご紹介が載っています。私はこちらに掲載されているアストロアーツ社の iPhone 用アプリの iStellar を数年前から愛用していて、息子に「あの星なあに?」と聞かれたときにサッと応えて父親ポイントを稼いでいます。
他にもエクリプスナビゲータという日食シミュレーション専用のソフトがあり、あまりの高機能っぷりにちょっと欲しくなりましたが、私だとあまり使い途がありませんね……
iStellar でシミュレート
5 月 21 日の日食をシミュレートしてみました。完全なリング状の太陽を観ることが出来る金環帯の中心は千葉だと市川市になりますが、自宅からでも結構良い感じで観測することが可能だと思います。
とりあえず練習しておきます
ぶっつけ本番は怖いので、とりあえず練習しておくことにしました。周りに人がいるとアレなんで、散歩ついでに都川の河川敷へ行ってみます。
ここはヤギの角が抜かれたり(犯人は確か捕まっていません)、裸族の変質者が現れたり、台風の日には氾濫寸前になったりと修羅の国の領地ですが、今日はとても気持ち良く歩けます。
テストには最適
この時期は太陽高度もそれなりなので、テスト観察にはいいですね。雲は多少出ていますが、ほぼ快晴です。
適当ですがこんな感じ
コンデジを遮光プレートにくっつけただけなのでイマイチな感じはしますが、こんな風に撮れました。肉眼だともっとシャープですね。
緑色にならずにきちんと太陽の色で見えるのは良いです。
おまけ
ピンぼけですが都川に映った太陽です。川の流れがなければ日食もきれいに見えそうです。
日食グラスを使っても息子には見せないつもりですが、ウッドデッキに水を張った入れ物を置いて、これと同じようにすればひょっとしたら大丈夫かもしれません。
当日はお天気になるといいですね。