BONDIC EVO(ボンディック エヴォ) スターターキット

BONDIC EVO(ボンディック エヴォ) スターターキット 専用保管ケース

歯医者さんが考えた接着剤 

BONDICという液体接着剤を試してみました。細かく言うと接着剤とは少し違い、紫外線で硬化する液体プラスチックということで、接着と言うよりも溶接に違い性質のものと言うことです。耐水・耐熱の他にある程度の絶縁性があるようで、皮膜が破れたケーブルを覆った修理なども紹介されていました。

歯科医が最新治療法「ダイレクトボンディング」からヒントを得て開発された「BONDIC」は、付属のUVライトを当てると、わずか4秒で強力に接着する、 世界初の紫外線で固まる液体プラスチックです。100%防水・耐熱のツールです。溶剤を使用しない液状の接着剤で、付属の専用UV LEDライトで硬化します。BONDICは、乾くと透明で永久的に接着します。何でも数秒で接着、組み立て、修復、穴埋めができます。BONDICは、プラスチック、木、金属、PVC、スチール、ゴム、配線、セラミック、フィギュア、ビニール、ケブラー、皮革など様々なものに使えます。

[blogcard url="http://ceruberus.graybalance.com/archives/2018/12/07-234656.php"]

国内正規品

国内でも正規品が販売されるようになりました

輸入品扱いだったようですが、Bondic Japanが設立されて国内正規品が流通するようになったようです。

BONDIC EVO(ボンディック エヴォ) スターターキット

スターターキット

BONDICにはいくつか種類があり、今回はその中のスターターキットを選んでいます。スターターキットは必要なものが全部入っており、金属製のケースに収納されています。

やすり

これは「やすり」です

BONDICはツルツルした面には貼り付かないので、接合部分に穴を開けるかやすり掛けをして表面をザラザラにしておきます。スターターキットにはロゴの入ったお洒落なやすりも同梱されていました。ツメやすりみたいですね。

やすり裏面

目の違うものが裏側に

裏側は目の違うものになっています。何となく使うのがもったいないので手持ちの耐水ペーパーを使うことになりそうです。

BONDIC EVO 本体(UV LEDライト)

BONDIC EVO

スターターキットにも種類があり、購入したのはBONDIC EVOという製品です。今はアマゾンや楽天でも普通に購入できますが、購入時には唯一扱っていたジャストシステムのオンラインショップで購入しました。上下二連式の銃を子どものおもちゃ風にするとこんな感じになりそうで、下にBONDICのカートリッジ、上にUVライトが組み合わさっています。それぞれ外して使う事もできます。

BONDIC カートリッジ(4g)

詰め替え用カートリッジ

4gの液体プラスチックが封入されています。空気に触れても固まりませんが、紫外線に当たるとマッハで硬化するので屋外での作業などには不向きです。金属製のケースは保管時に紫外線を当てないということもあるのだろうと思います。

取扱説明書

取扱説明書

日本語での説明になっています。BONDICの大きな特長として、接着だけでなくパテのように足りない部分を造形して補修するという点が挙げられます。BONDICを少し塗布してUVで硬化させるという作業を繰り返すことで、破損時に欠損した部分を補うと行った使い方ができるわけです。また、硬化後は研磨や塗装なども行えるので、器用な方でしたら痕跡を残すことなく修繕ができるのではないでしょうか。

本商品は、液体プラスチックを固めるため、欠損部分を補う役目も果たします。
たとえば、ビニール部分が割れてワイヤー部分がむきだしになったケーブルも、液体プラスチックで覆うように固めることで、欠損した箇所の補修が可能。破損しやすいスマートフォンの充電ケーブルなどもかんたんに直すことができます。
また、固めた液体プラスチックを削って成形することができるのも本商品の特性のひとつ。
割れてカケラを無くしてしまったメガネのつるなども、欠損部分を成形して元通りの形に戻すことができます。
溶接に近い仕組みのため、一般的な接着剤では対応できない、ほぼすべての素材を強力に接合可能。防水性にも優れており、水回りのものにお使いいただくにも最適です。

破損ヶ所

USB扇風機のフレームを修理してみます

車載して使っていたUSB扇風機です。誤って踏んでしまいフレームが折れてしまいました。愛用のウルトラ多用途でも直せそうな気がしますが、今回はBONDICを使ってみたいと思います。ちなみにフレームはABS樹脂だと思われるので接着可能と判断しました。

[blogcard url="http://ceruberus.graybalance.com/archives/2014/02/19-110000.php"]

UVライト照射中

UV照射中

溶剤が入っていないので臭いなども気になりません。塗布後に4秒程度の照射で硬化しますので、作業はとてもスピーディーに。注意点としては照射できない部分はいつまでも硬化しないので、この場合は折れた部分の接着ではなく周りをBONDICで固めていくという作業になります。仮にUVが届くクリアパーツを使ったフレームだったら破損箇所そのものを接着できるでしょう。スペックでは硬化後は透明となっていますが、少し茶色になるのでものによっては硬化後に整形して塗装した方が良い場合があります。

修理完了

しっかり固定され強度も十分です

作業はあっという間に終わり、強度も申し分ありません。フレームの周囲のみの接着なのですが、ここまでしっかり直るとは思いませんでした。今度息子がカーテンを引っぱって壊したカーテンリングを直してみようかと思います。初めて使いましたが、とても扱い安くてパフォーマンスの高い接着剤だと思います。ただ、交換カートリッジが2,000円弱と少しコストが高いかもしれませんので、ここぞと言うときに登場するスーパー接着剤のポジションになると思います。