遺産分割調停に行ってみよう – 3:第1回調停

千葉家庭裁判所

会社の有給休暇を取得して1回目の調停に行ってきました。こんな下らないことで有給休暇を使うのはとても勿体ないのですが、欠席すると不利になるので心を静めて行ってきました。

裁判所は職場から徒歩10分かからないくらいの距離にあるのですが、現在は完全テレワークなので自宅から汽車に乗ってやってきました。

千葉家庭裁判所

裁判所前

遺産分割調停が行われるのは千葉家庭裁判所ですが、敷地内には千葉地方裁判所や千葉簡易裁判所の他に検察審査会も入っているようです。駐車場もありますが見た感じでは満車だったので車で来なくてよかったと思います。

裁判所入り口

裁判所の建物に入るとすぐに持ち物検査となります。金属探知機の他、カバンの中もX線検査装置でチェックされました。やっぱり争いの場なので危険物は持ち込まないようにしているのでしょうね。

相手方待合室

相手方待合室で待機

私は申し立てられた側なので相手方待合室という部屋で待機します。申立人は別の部屋になっており、両者が鉢合わせしないようになっているようですが、タイミングによってはエレベーターやトイレ・売店で遭遇する可能性があります。

私はエレベーターホールで申立人の姿を確認しましたが、相手が気付いていないのでスルーしました。

売店に行ってみる

館内は自動販売機が何台かありますが、他には3階に売店があります。病院などにある売店と比べるとかなりコンパクトな店内レイアウトになっており、基本的には飲食物がメインのようで武器になりそうなものはなかった様に思えます。

場所柄か印鑑が売っていたのはちょっと面白かったです。

遺産分割調停が始まります

初回の遺産分割調停が始まります。

相手方待合室で待っていると番号で呼ばれる旨の貼り紙がありますが、名前で呼ばれました。同じように待合室で待っている人が数組いるので名前呼びはマズいのではと思いましたが、全員自分のバトルでそれどころではないので別にどうでもいいですね。

最初に申立人で次に相手方の順となります。最終合意までは同席はしないようです。

別室に連れられると、調停員が男女1名ずつと研修だかなんだかという男性が2名待っていました。

最初は双方の主張の確認ということとなりましたが、どうも申立人の話を鵜呑みにしていてこちらへの対応が何かと懐疑的です。全然中立じゃないので今日欠席したら不利になるところでした。聞くところによると申立人は何十ページにも渡る主張を印刷してきたとのことですが、全部は目を通さないとのことでした。

もっともこちら側は申立人とは違って一般的な配分を主張しているので、最終的な審判となった場合にも負ける要素はないのですが、私への虚偽の主張を調停員はかなりの割合で信じてしまっているようです。もう少し論理的な流れになると思っていたのですが、泣き落としで誘導されてしまう調停員に対してはガッカリ感が拭えません。

どうやらその証拠があるということなので出してもらうよう要請したのですが、今日は持って来ていないそうでもう馬鹿らしくなります。

本筋となる遺産分割については調停員もこちら側の示している条件に理があるとのことで、一旦待合室に戻ります。この後再び申立人と話をして私が呼ばれる流れですが、1時間経っても呼ばれません。

しばらくして私が呼ばれましたが、どうやら申立人がゴネにゴネて話が終わらなかったようです。この辺りから調停員は私側が正しいのでは?という認識になって来たようで態度が軟化してきた感じです。

結局同意にはほど遠く、次回持ちこしとなりました。次は1ヶ月後ということでまた有給休暇が無駄に消えていきます。遺産分割調停は半年〜数年かかるっぽいのでウンザリします。