act2 アクトツー Retrospect 9 Desktop レトロスペクト デスクトップ 5 Clients

2016年5月20日

Retrospect 9 Desktop

ずっと使っているバックアップソフト 

職場も自宅もバックアップは Retrospect をずっと使ってきています。

Mac には TimeMachine という大変便利な自動バックアップ機能がありますが、東日本大震災では TimeMachine 用を含めて職場と自宅で複数の HDD がおシャカになりました。どのデータも Retrospect で DVD+R にバックアップしていたので、無事にリカバリー出来ています。

一時期は Windows 版と Mac 版を併用してきましたが、安価なパッケージの製品も複数のプラットフォームのデータをネットワーク越しにバックアップできるようになったので、現在は Mac 版のみを使用しています。

もっとも Windows マシンのデータはサーバーを介して Mac と同期したものがほとんどなのでバックアップ自体ほとんど不要で、むしろ Windows マシンが 1 つのバックアップになっている運用をしています。

アクトツーで購入

アクトツーで購入

Retrospect は何度も買収されて(?)取り扱い元がコロコロ変わってきましたが、2011 年に Retrospect 開発者などによる Retrospect 社が設立されました。

今までも公式サイトのオンラインショップで直接ダウンロード版を購入することは可能でしたが、パッケージ版は最初の Dantz 社以降のものは店頭で見かけることはなく、アクトツーさんなどの国内代理店などで販売されてきました。

公式サイトによると日本のディストリビューターは 3 社あり、その中のアクトツーさんは結構前から Retrospect の日本語版パッケージを扱っています。※ダウンロード版も扱いがあります。

アクトツーさんでは今回も含め何回か Retrospect を購入しています。

パッケージ

Desktop 5 Clients 版を購入

Retrospect は個人や SOHO 向けのものから企業向けの大規模な環境向けのものまで種類があり、クラウドを使ったバックアップも可能です。

今回はその中でも 1 番小さいパッケージの Desktop 5 Clients 版を選んでいます。アップグレードのパッケージが見当たらなかったので新規で購入しました。

このパッケージはホストになる Mac 1 台とネットワーク接続された各プラットフォームのマシン 4 台分のライセンスになっています。古いバージョンではスタンドアローンで 1 台だけのバックアップが可能なものがありましたが、今は全てネットワークのクライアントが付属しています。

インストーラ

インストール

アプリケーションフォルダーにドラッグして、インストール作業を続けます。今バージョンは Intel Mac のみ対応で、Mountain Lion での動作が確認されています。

サーバー用

Retrospect エンジンのインストール

ホスト用の Mac には Retrospect エンジンをインストールします。もちろん、ホスト用の Mac もクライアントがインストールされ、データを同様にバックアップできます。

ユーザー登録

ユーザー登録

アクトツーさんのユーザーページでは登録できないようなので、Retrospect 社のサイトで登録しておきます。

アプリケーション画面

操作画面

今まで使っていたバージョンと UI が全く違います。しかもカタログファイルとの互換性がなくなっているため、バックアップファイルが引き継げずに新規になるという困った事態が待ち構えていました……

また、かなりの高機能化が施されていて、別の大型のソフトになってしまった感があります。

retro.ini

アラヤダ!Σ(゚Д゚″;) DVD にバックアップできない!

もう何年もバックアップは DVD+R に焼いており、何度かそれで救われてきましたが、何と DVD などの光学メディアにバックアップできません……

差分データを複数枚にわたる DVD+R メディアにどんどん追記できるお気楽さが気に入っているのでどうしたものかとネットを漁ると、設定ファイルの編集で使用可能になることを発見しました。

旧バージョンのトラブルシューティングに書いてあったので、以前からデフォルトでの DVD サポートはなくなっているのかもしれません。私はさらに古いバージョンのものを使っていたので知りませんでした。

以前アクトツーさんで drobo という楽しいストレージを扱っていましたが、組み合わせると楽しそうですね。drobo は一度試してみたいと思っています。読みは泥棒でいいんでしょうか。

drobo 日本総代理店 KSG のサイト

書き換え

ここを変更

DisableOpticalDrivers が 1 になっているので 0 に書き換えます。この後再起動させています。

無事に DVD+R でバックアップを取ることができるようになりました。復元も含め、一通りの動作を確認してちょっと満足。

古いカタログの読み込みテスト

古いデータの復元

カタログファイルの互換性はなくなってしまいましたが、古いメディアからのデータ復元はちゃんとできました。試しに 6 年ほど前のデータを戻してみましたが成功です。まぁ、こんな古いデータは使うことはほとんどありませんが、ごくまれに「○年前のあのデータってまだ持ってる!?」と他の人から泣きつかれるときがあるので、一応保存しています。

バックアップエンジン

ホストマシンは使いにくくなりました

無理矢理 DVD 対応にしたせいで、光学メディアは全て Retrospect の監視下に入ります。ホストマシンはバックグラウンドでエンジンが動いているのでバックアップに関係ない素材データの CD などを入れてもマウントすらしません。

システム環境設定からエンジンを停止させればマウントするのですが、今度は再起動させないとバックアップが上手く行かなくなる不安定なものになってしまいました。

Mac mini に drobo と外付けスーパードライブをつないだものをホストマシンにして、私の使っている MacPro はクライアントだけにすると全て解決すると思います。賢いプロアクティブ機能を使って管理をきちんとしておけば、手動で操作しなくても知らない間にバックアップしてくれるのですごく便利だと思います。