長福寿寺に行ってみよう – 1 – 象を奉るエンターテイメント寺

2019年1月23日

「幸福を呼ぶ象」がいるお寺だそうです 

妻からのリクエストで、長福寿寺というお寺に行ってきました。テレビを始めとしたメディアでよく紹介されているこのお寺は自宅から1時間ほどで行ける距離にあるそうです。

なんでも狛犬や仁王像の代わりに象が奉られているお寺らしく、エンターテイメント寺を目指しているそうで、面白そうなので家族で行ってみることにしました。

ナビに従ってみたものの……

長福寿寺の近くにある笠森観音には何度か行っているので特に迷うことなく辿り着けると思いましたが、初めて行くところなので一応ナビ設定しておきました。

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最初は県道などの大きな通りをスムーズに通っていきましたが、気がつくとどんどん細い道に誘導されていきます。情景的には世界の人口が激減した夕凪の時代です。

道のりもエンターテイメント

とりあえずナビにまかせて行ってみようということで進んでみたところ、強烈なトンネルが出現しました。

距離は短いものの車が1台入れば自転車も通れない細さのトンネルです。私は前方を見ており撮影してくれた息子からは光の加減でよく見えず、途中の凹みは歩行者退避のものなのか、それともお地蔵様が祀られていたのかは分かりませんでした。

なんとも対向車が来なくてよかったです。

普通に国道409号線沿いにあります

謎の道を通らずとも、普通に409号線を通れば楽に辿り着けます。

看板は2種類あり、こちらはお寺メインのベーシックなものです。看板の最上部にはお腹に大きなポケットが付いた鏡餅みたいなゆるキャラがガッツポーズしてるなぁと思って見ていましたが、顔だと気付いて愕然としました。

劣化具合からして先代のご住職でしょうか。

駐車場

無料の駐車場

駐車場は正門と境内の間を抜けて入ります。料金は無料で軽自動車専用の小さめのスペースもあります。

10時過ぎに着いた時はまだずいぶん空いていましたが、帰るころには結構埋まりました。宣伝の効果か県外からの車が多かったです。

ペット連れのルール

ペットをお連れの方へ

一部のエリアはペット同伴可能です。
人の集まる場所には必ずと行っていいほど「高級犬と煤けたお世話係」のセットが現れますが、犬などはいろいろな所にマーキングしそうですし、見ている方もハラハラすると思います。

さらに境内にお稲荷様が祀ってあるのに犬とか連れて行ったらマズいんじゃないのかと思いますが……

象を連れていくのはアリだと思います。

以下の者、立ち入り禁止

以下の者、立ち入り禁止

エンターテイメント寺ですが聖域ということで「酔っ払い」「他の方に迷惑を掛ける方」「信仰心の無い方」は入場禁止です。

「信仰心があって他人に迷惑を掛けない方は犬を聖域に連れてこない」はずだと思うのですが、なぜペット可なのかその辺りはよく分かりません。

私は後で出てくる黒幕を見てから信仰心が限りなく低下したので退場させられそうですが、エンターテイメント版長福寿寺のビジネス路線のコンセプトに全乗りすることにしたのでセーフです。

境内案内図

案内図

境内の案内図です。

東門から本堂に繋がる参道の右手にはいろいろな施設がレイアウトされ、左には紅花やスモークツリーの畑があります。これらは6月頃が見頃で紅花フェスティバルというものも開催されているとのことです。

お寺ですけど鐘撞き堂はないようです。

門

東門

駐車場から境内に直接行けるので、正門である東門に行く場合は境内と逆の方に行きます。

駐車場は国道から入るようにして、ここを入り口とするレイアウトにした方がお参りルート的には良い気がしますが、境内との間に農道も走っているので今更無理っぽいですね。

桓武天皇勅願寺 長福寿寺

エンターテイメント寺のベースはとても歴史の古いお寺ということで、公式サイトには以下のように説明があります。

長福寿寺は、およそ1200年の昔、延暦17年(798)に桓武天皇の勅願により、伝教大師最澄〔天台宗の宗祖〕によって創建された由緒ある大古刹です。
〜中略〜
大原三千院(京都)、毘沙門堂(京都)の両門主も当山の住職になり、その縁をもって『三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺』という日本一長い勅号を賜っております。
〜中略〜
これは正に桓武天皇の勅願寺として由緒正しきが故です。このように、長福寿寺は歴史的にみても関東屈指の大古刹といえるのです。

SSL化されており、しっかりしたサイトになっていますがなんでドメインが.comなんでしょうかね。

東門から国道を挟んで真っ直ぐ道が延びており、三途橋と呼ばれる橋が架かっています。この三途橋は2つあるそうで、こちらが表でお寺の反対側に裏が架かっているらしいのですが行ってないのでよく分かりません。

罰当たり

周辺住民とは仲悪い?

普通はこういう所にマーキングさせないと思うんですが、貼り紙するほど頻繁にあるなら、ひょっとして周辺住民とは仲悪いのでしょうか。

長福寿寺のストリートビュー

本堂から金の吉ゾウくんまでをストリートビューで撮影してきました。

集金ビジネス用の看板

長福寿寺は歴史あるお寺の他に、金運アップという看板を掲げた集金ビジネス寺という顔もあります。エンターテイメント寺はそのコンセプトが表に出てきたものだと思われます。

“楽しくお金を儲けること”と“明るく元氣に生きること”は同じことなんです。

現住職のお言葉ですが、確かにこれは正しいと思います。お金にきれい・汚いもなく、ただのエネルギーが形になったものですからね。

お金そのものを嫌う人は一定数いると思いますが、おそらく嫌な金持ちとお金を同化してしまったのだと思います。単純にお金はあった方が自分や自分の周りを豊かにできるのではないでしょうか。

象がたくさん

検索してみると2011年くらいは象が1頭(神様なので1柱?)しかいませんでしたが、方針が固まったのか象が増え、最近になって金色の象まで登場したようです。

既視感があったので何だろうと思っていたら龍宮城スパホテル三日月を思い出しました。

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境内には象のすべり台があって息子が楽しく滑っていました。合格祈願のお寺にすべり台があって良いのかはスルーしておきます。

また、象以外にもサンリオのキャラクターもこっそりいました。小さい象は鼻が持ち手になって運びやすそうですね。下の子に「神様っぽいのいた?」と聞いたところ、「神様いない。象さんはいる。」とのことです。

胡散臭い広告

とにかくお金のお寺

確かに普通のお寺としてお参りすると違和感しかないと思いますし、金の吉ゾウくんことNewゴールドエレファントは広告の為に作ったとしか思えない映えを見せます。

今月末は2019年前半No.1の開運大吉日ということで、各地からたくさんの欲が集まってカオスになりそうなのでお寺のクリーンな雰囲気を味わいたい方は避けた方が良いと思います。

基本は一攫千金

お寺に鐘はありませんが、お金の話ならたくさんあります。

願いが叶った人がホワイトボードにコメントを残し、それをスタッフが撮影してプリント・ラミネート加工されたものを本堂に貼り付けています。

「年収がアップした」「家が買えた」「貯金額がすごいことになった」などもありますが、基本的には一攫千金による報告が多いですね。

ゴチャゴチャなのが好きな人がいるのでしょうが、個人的には汚い字のラミネート張り付けは本堂の景観を台無しにすると思うので、高額当選者には絵馬的な感じで耐候性を持たせた真鍮のプレートを買ってもらい、本堂に並べて飾っていけばきれいに見えます。文字は業者にレーザーで入れてもらえば良いと思います。どうせ真偽の程は不明なので、汚い手書きよりきれいなフォントの方が一般の参拝者にとっても見栄えが良いでしょう。

定期的に当選の祈願祭を開催し、金運アップのグッズ販売を行っていますが比較的リーズナブルですね。

また、今なら金色の象の台座に名前が刻印できます(1万円〜3万円)

斉藤マルチ

黒幕

続きのエントリーでも書きますが、これを見つけたときに「あー、何となく雰囲気がアレに見えるのはそういう事か」って気分になりました。

まぁ象つながりで「象が出てくる胡散臭い腐れ自己啓発本」とコラボするよりは、長者番付常連ということで金儲け要素がマッチしているのかもしれません。

ただ、基本的に楽してお金を儲けたいギャンブラーが集まりやすいお寺だと思うので、怪しげな健康食品や化粧品を買いまくる余裕のある信者層は来ないと思うんですが、どういう戦略で収益を考えているんでしょうかね。

次回は2頭の象と金運以外を含めたお参り関係のお話になると思います。